2014年01月19日

マーラー: 交響曲第1番 マゼール(フィルハーモニア)

寒い。
そして風がきついですよ。
これじゃあ、棒振り練習に行っても自分の球がまっすぐ飛んでいるのかどうかわからないなぁ…。 

Maazel_mahler_with_phoさて、音楽です。

これ、知らない間に発売されていたようですよね。

鬼才マゼール氏が2011年にフィルハーモニア管を振ったマーラーチクルス…、NYPOのチクルス時と同じように、音源ファイルの有料配信で発売されるかけかと思ったら、CDも出ているようです。
今、買えるのは、第1番から第3番で、Amazonによると分売もありますがお得なセットがCDで2700円ほど(Towerはもっと高いです)、ファイル配信で1500円です。
しかし、USのAmazonを見るとデータ配信が$8.99ということですから、やっぱ日本はコンテンツの代金がお高いんですよ。
昨年来の円安の今の状態でも為替はまだまだ円高ということですかいな。

で、その音源がしっかりMusic UnlimitedにもUPされていて、本日はそれを試し聴きしとります。
まずは第1番。

これ、全編57分ほど。これはもう、粘る、粘る、粘る演奏なのです。
2000年代に録音したNYPOとの演奏も同じスタイルなんですが、それが年々冗長されてきて、まさに「マゼールの世界」を独自に歩む凄演ということでしょうな。

マゼールのマーラー第1といや、70年代末のフランス国立管、80年代のVPO、90年代のBRSO、2000年代にNYPOときてこの演奏に帰結というわけです。
その時代のそれぞれを聴いて、こういうスタイルとならしめたことを思うと、この人の歩んだ波乱のキャリアと無関係ではないような気がします。

それは、氏とまったく同じ経験をした、チェリビダッケ氏と同じなんですよ、きっとね。
☆☆☆☆☆

posted by にこらす at 13:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月22日

名古屋マーラー音楽祭第二部 「千人の交響曲」

ご無沙汰になっています。
(本日を含め)ここ数週間イヴェントずくめであって、ちっとも音楽は聴けません。
この土曜は忌まわしき指定出勤日だったし...。

ただ、その中でも、7月15日、待ちに待ったコンサートに行ってまいりました。そのレポートを行っておきましょう。
名古屋マーラー音楽祭第二部…、昨年一年間近くにわたって、マーラーの交響曲全部を名古屋中心のアマオケがかわるがわる演奏した連続演奏会のフィナーレ。
Nagoya_mahler


昨年各番の交響曲を分担したオケからの選抜のメンバーと、これも名古屋近郊を中心とした合唱団とプロの声楽家を招いての第8交響曲が演奏されました。
その歴史的な瞬間に私も参加してまいりました。

混成オケ、混成合唱を指揮されるのは我らが井上道義先生。
いわずと知れた屈指のマーラー指揮者です。

氏の指揮は相変わらず情熱的であり、この巨大な交響曲(カンタータともいう)を速めのテンポでグイグイ引っ張っておられました。

お隣に座られた音大の先生が言われていましたが、演奏の総勢は800名ほどでしたか…、人声が束になって張り上げる音のパワーを肌で感じたかったですね。

しかし、問題がいくつか。
・オルガンがパイプオルガンではなく、いささか迫力不足であったこと。
・奥行き深いホールの影響でしょうか、阿鼻叫喚の合唱の叫びがこれまた濁って聞こえにくかったこと。
・(あの美形の)ソプラノ、小林沙羅さんを舞台裏起用にしたこと。
これが惜しかったと思うのです。

この曲の聴き所って、じつはその阿鼻叫喚の大音響もそうなんだけど、第二部のメロディーが実に味わい深く美しいことなんだよね。
ホールの濁った響きにはちょっと閉口だけど、マンドリンの可憐なトレモロなど、しっかり聞こえていて、堪能できたと思っています。

まあ、それ以外は感動、感動の名演奏であって、この大曲の演奏史に残る歴史に自分が立ち会えたことに感謝を致したいと思っています。

音楽祭の関係者の皆々様方、本当にご苦労様でした。

PS: しかし、井上ミッチシの話は長い。
posted by にこらす at 17:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

マーラー: 交響曲第7番 マゼール

お天気良く、初夏の日差しです。
午前中、家人と通例買出しにでかけましたが、近くの田園ではどこも家族総出で田植えの風景…。
人口80万人政令指定都市の真ん中でありながら、当地はやっぱり立派な田舎なのです。

CD鑑賞はマーラー。次月の第7番実演鑑賞を控え、第7番はロリン・マゼール指揮バイエルン放送響のCD-R盤です。元は放送音源でしょうね。2002年6月の録音とあります。

怪しい

♪♪
この曲は捕らえどころがなく、曲の持つ怪しさが全編に際立つのです。で、マゼール氏はこの怪しさそんままに演じておられます。

第1楽章のテーマからして、遅いですよねぇ。おどおどろしさを演出するに十分です。マゼール氏、風貌だって怪しいですからね、この人…、おっと、ファンの方には陳謝。

アプローチはSONYのウィーンpo盤と同じでしょうかね。ただ、遅いといっても決してクレンペラーの演奏を思い浮かべてはいけませんよ、クレンペラーの演奏には神が宿りますから同列に論じてはいけません。
バイエルンの放送オケの弦楽器は非常に美しく、海賊盤CD-Rなんですが録音も十分にみずみずしい…。テンポはやっぱりSONY盤よりさらに遅い。

第2楽章
ひとつ目の「夜曲」。
ヤケに普通だなと思っていたら、突然にティンパニの強烈な打撃!
これにはビックリしましたよ。
バイエルン放送響の弦楽が素晴らしい。テンポは相変わらず遅めであって重厚な夜曲ということです。
カウベルは音が美し過ぎますのでNG。
暗い雰囲気を湛えつつも、美しく甘い夜曲かな。それにしても弦楽の奏でるテーマはなんとも美しい音楽だこと。

第3楽章
静かに始まるスケルツォ、やっぱり怪しい雰囲気は変わらず。

第4楽章
ふたつ目の「夜曲」。
チャーミングで、美しいがやっぱり怪しいこの楽章が大好きなのです。
素晴らしいテンポ取り、バイオリンのソロ、弦楽器の揺れる怪しさ、ホルンのソロ、マンドリン、ギター、ハープ…。いいいですねぇ。
マンドリンとギターの音は普通オケに埋もれてしまいそうなのだけれどこのライブ録音にして鮮明に良く聞こえておりましていいですね。
。後半は遅くて、重厚。 この楽章のみ、時折パチっと入るノイズがいけません・・・、何なんだろう。

第5楽章
ちょっとそれ以前の音楽にそぐわない終楽章なのですが、楽しめる楽章ではあります。
冒頭のティンパニは期待したほど爆発しなかったので、ダメですかねぇ。でも終焉部に向けてのスケール大きな盛り上がり方には脱帽です。
最後の一発が強烈で、終わるやいなや、万雷の拍手とブラボーでした。
NYPOのWEBページでしたか…、マゼール氏の最近のマーラーの音源が公開されていたと思いましたが、7番もあれば聴いてみたいと思わせますな。
☆☆☆☆★

posted by にこらす at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする