2020年02月23日

シューマン: 交響曲第1番「春」

本日は日差しがたっぷりで室内に居る分には非常に心地よい。
昨日は温度が高かったけど、それはひどいお天気で、趣味部屋は寒々としていました由。

Scumann_Luisi.jpg

久々に2日とも家にいる週末です。ブログの記事をupしましょう。
昨日あのあと聴いたシューマンはティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。これは非常に重厚、まるでフルトヴェングラーを聴くような演奏でした。
コイツはおおいに当たりでしたわけで。

で、本日も凄演を発掘しました。
ファビオ・ルイジ指揮ウィーン交響楽団の演奏は、2006年2月の録音とのこと。
すでに14年も経過していますが、その内容の瑞々しさは…、筆舌に尽くしがたい。

ルイジさん、マーラーのCDぐらいしかおなじみではないのすが、昨年末にBS放送(BS朝日だったか)で見たマーラー1番の映像(サイトウ・キネン・フェスティバル)が結構注目の内容であったため。

そしてこれが、とにかく凄い演奏であるということを発見しました。
ま、凄演と書いたけれど、傍目には
「爆演」
と評すべき異端さですワな。

何が凄いって、やっぱりそのテンポの動かし方。
第1楽章、曲の入りは重厚で陰鬱。これは昨日のティーレマン以上の重さであって、その後、春らしいかの第1主題では激加速して速度は倍以上にもなりそう。気持ちはわかる意識高揚とした楽しさを表すに絶好の表現と思いました。
そして、ティンパニの叩きがまたすごく、更に演ぶりを盛り上げていると言えるでしょう。

この第1楽章冒頭の動きがすべてを表し、その傾向は全曲を覆い尽くしている徹底ぶりだった。
ネット検索すると、かの
「クラシックは死なない」
の著者松本大輔氏がその著書に取り上げているほどの爆演でありました。
まさにワタシの感性と被っていたことに非常な共感を覚えました次第。

ルイジ氏のその意気に心から敬服し、本日の記事となったわけ。
Amazonの評は良くないけどね。

☆☆☆☆☆

posted by にこらす at 11:53| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月22日

チャイコフスキー: 交響曲第1番「冬の日の幻想」 ロストロポーヴィッチ

日に日にエライことになってきたことが実感されます。
中華発の感染禍は、ファーストアクション(=初動とも言う)を誤ったために水際作戦が見事に失敗した。
感染元のわからない患者が続々と発覚されに至って、これからその数は爆発に向かうことと思います。もう
「○○県でひとり」
なんて悠長なことを言っている場合じゃないと思います。

自分の周りでも、来来週に京都で予定されていた大学同窓会&ゴルフ会が延期の連絡を受けました。参加予定者は概ね皆賛同とのこと。
ただ、クルーズ船由来の数を除くと、日本の感染者数が世界3番目になった由。隣のお国は、MARSでエライ経験をしたはずなのに、その時に受けた教訓を活かせきれていないのだろうか…。
どちらにしても、日中韓極東地域における人々、国々への風あたりがこれから一層厳しいものとなりそうです。

先進各国が日本への渡航禁止→日本在留者の一時引き上げ→その先に見えるものは??
50数年ぶりの一大イヴェントは中止ないしは延期が必至かと思われます。
そして、ここんとこそれ一本に頼ってきたこの国の政治は?? 経済は??

Tchaikov1_Rostro.jpg

暗いことばかりを考えていると、暗い曲を聞きたくなるもので、もっとも冬らしい交響曲とも言えるこの曲。
チャイコフスキー作曲の交響曲第1番。
表題の
「冬の日の幻想」
とは、第1楽章につけられてもので、まさにロシアの寒々とした白い冬の情景が浮かぶようです。ロシアには行ったことがないけれども。

演奏はこのあとシューマンの
「春の交響曲」
を聴こうと思うので同じ演奏家を探したのだけれど、カラヤンぐらいしか思い浮かばない。
それでは芸がないので、違った演奏家で良いことにして、このチャイコフスキーはこの音源としました。

ロストロポーヴィッチ指揮ロンドンpoのチャイコフスキー全集からのピックアップです。
チェリストのロストロポーヴィッチ氏が指揮に専心なさっていたころの音源と思われます。
ロシア的な曲想をロシア的に聴いてみたいと思ったので、この演奏者ということもアリ。

エエですね。
80年代のEMI音源なんですか、非常に録音状態もよく、オケの深みも十分に捉えています。
前半の(冬らしい)殺伐とした音の風景。若干ながら明るく転じたスケルツォ。
そして軽快なロシア民謡の主題に踊る終楽章でこれまでのわだかまりが一気に放出されて、明るい曲調…。
ロストロ氏の演出はロシアのオケばリの強力な金管。その爆発力は相当なものです。このテーマのロシア民謡は、
「咲け、小さき花よ」
と言われるもので、まさに陰鬱なベールを一気に剥がして咲く花にたとえて良さそうな爆発
陽気に楽しく踊るように終わるのが良かったですねぇ。

さてシューマンはどの演奏を聴こうか。
posted by にこらす at 14:11| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月08日

ベートーヴェン: 交響曲第5番 アンセルメ

なにやらヤバいことになってないですか。
例のウイルス蔓延のことです。

発信源の隣国が凄いことになっているのはしょうがないことなのかも知れないけど、世界で2番めに感染者の多い国は此処ですよ、ココ!!
かといって今時分が何をするべきかは特にないのだけれど、とにかく移されないこと、移るような場所に近づかないこと。
不要不急の外出、特に都会の繁華街には近づかないことが重要なんでしょう。

でもま、京都などの観光地を含めた都会の人寄り場所から外人観光客が消えたとのこと…。実は来月も来来月も古都に行く予定をしているんですが。
京都からあの喧騒がなくなったのは嬉しいし、病気を移されるリスクも減ったけれど、これはこれで少々寂しいことではあるのです。

そして、仮にこれからすぐ被害拡大が収束していったにしても、発信源の隣国である此処に観光客が戻るには相当の時を待たねばならないでしょうなぁ。
そしてその後に控えるオリンピックはどうなるのか…。

ansermet.jpg

閑話休題。
ステレオ最初期時代のベト5番の録音を追ってupする記事はこれで最後にします。
今日は、エルネスト・アンセルメ指揮の音源。
オケはもちろんスイス・ロマンド管で、1958年の立派なステレオ音源です。

やっぱスタイルは20世紀の巨匠スタイルと言って良いでしょうか、タタタターのフェルマータはこれもかなり長い。
でも、そのなかでも中庸の表現かな。
所々のフレーズで、
「おっ」
と思わせるシカケがあるけれども、それほど心を打つものでもないか…。

やっぱり聞きどころは第3楽章〜終楽章。オケは重厚さを増して、トリオでの低弦のゴリゴリもけっこうグッと来ます。
アタッカで入る終楽章のテーマの雄大なこと、これこそ巨匠アンセルメの面目躍如というところでしょうか、フランス物だけではなく王道の音楽もイケるんだよと。

提示部の繰り返しがないのが残念でしたが、終盤の盛り上がりも申し分なく、適度な加速も心地よく。
巨匠の音楽を堪能いたしました。
☆☆☆☆
posted by にこらす at 14:06| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする