2020年01月25日

ベートーヴェン: 交響曲第5番 クレンペラー

新しい週が明けると、1月も最終週ということになります。
こないだ年が明けたばかりと思うのに。ジャネーの法則は真ということです。

Klemperer_Bet5.jpg

このベートーヴェン第5はオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管による音源で録音は1959年10月とのこと。
ワルターといい、クリュイタンスといい、巨匠時代の末期とラップするステレオ初期時代、この曲のレジェンド録音がいかに多く生まれたかということが痛切に感じられるのです。

クレンペラーの音楽を形容するときにいつも出す言葉が、
「スケールの大きな」
何なのでしょうね。でも自分もつい使ってしまいます。確かに、Youtubeにあるライブの映像など見ていても、通常のベートーヴェンよりオケの編成は大きいと思われますが。
でも、それでだけはない、男っぽい(無骨なんだけど)大きな響きが感じられるのがクレンペラーなんです。
そしてこの「運命」もかくもありきというべき重厚さ。

フルトヴェングラーに見るようなロマン的なテンポの揺さぶりは皆無であり、頑として動かぬ極遅のインテンポなんですが、それが掘り下げていくベートーヴェン像はまさに宇宙の深みを感じるような深遠な音の塊であって、聴くものを音楽の陶酔に誘う最良のお念仏のようなものと感じました。
終楽章のリフレインが最高の効果。
これは同じような境地を持つチェリビダッケと同じく、
「クレンペラー教」
みたいなマジックに当てられているのかも知れません。
そういう感じの当酔感なんだナ。
☆☆☆☆☆
posted by にこらす at 12:09| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月19日

ベートーヴェン: 交響曲第5番 ヨッフム

大手通信会社のスマホから、格安SIMに乗り換えて約1年、こないだまで使っていた端末は中国新興メーカの1.5万円ほどの機械でした。
これが最新高級機と同じ全画面液晶FHD+であるし、少々非力なCPUであるけれども使い勝手も非常に満足行くものでした。

しかしつい最近、電話機能を使ってみると(普段電話はあまり使わないのです、月1回ぐらい)、相手が話している音=受話音が出ない。
スピーカーフォン機能だと問題なく話せます。設定のせいかと思ったが、そうでもないみたい。
結局こういうところが壊れるのですかねぇ…。

で、性懲りもなくまた格安スマホを代替に購入したわけですが、今度も冒険しました。
ネットではコスパ最高、と言われた最新機です。見た目の高級感もバッチリだし、使い勝手も完璧。カメラを含めた機能も素晴らしい!!

今度は保証も効くショップで購入したので、1年使った時点でどうなるか…??

Jochum_beethoven.jpg

オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送響の演奏になるベートーヴェン第5交響曲は、1959年の録音。
そう、今日もこの時代の音源を聞いているわけなんですが調べたらゴロゴロあるんですなぁ。
こうなったら、とことんこの時代の「運命」演奏を掘り下げてみたいな。

当時ヨッフム氏はこのオケの指揮者だったんですね。
オランダの名指揮者ベイヌムが急逝して、後任のハイティンクの補佐としてアムステルダムのオケに就いた数年前の演奏です。
氏がDGに残した最初の全集らしいです。

第1楽章、ワルターばりに長いフェルマータの運命テーマに続いて展開する音楽は逆にワルターより速いテンポでグイグイ行きます。
第2楽章、こっちはなかなかゆっくりとじっくり歌えるテンポで丁寧にしとやかに演じてみせた、ここは特筆者の個性だと思います。終焉部の引張も見事!!
第3楽章、重厚な弦、重苦しい雰囲気はさすが。
終楽章、入りのテーマの爆発力は相当なもので感動モノ、終盤へ向けての加速も勇ましく、最後の1音の引っ張りも実に堂に入った演出でした。

初めて聴いた演奏だけれど、こんなに立派なものとは…!! 
恐れ入りました。
8'05"/11'08"/5'46"/9'04"
☆☆☆☆☆
posted by にこらす at 12:30| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月18日

ベートーヴェン: 交響曲第5番 ワルター

冷たい雨がやっと上がりそうです。
首都圏は雪になりましたでしょうか。今日は土曜日だから影響は少ないかも知れませんが、そういや大学入試試験がありましたね。
毎年センター試験になると雪が降る、という気がするのは自分だけでしょうか。

walter_beethoven.jpg

ブルーノ・ワルター指揮コロンビア響のベートーヴェン第5は中学生時代からの同じみであり、よく聴いた音源です。
1958年1月の録音とのこと。

自分の刷り込み演奏はクリュイタンス指揮ベルリンpoであることは先に紹介済みでしたが、この音源は兄が2000円LPで購入していたものでこれも非常によく聴いた音源ということです。

特に特徴的なのはタタタターの運命のテーマのフェルマータの長いこと。
これは歴代で一番長い引っ張りだと思います。
でもそれが何かしら非常に貴高くノーブルなこの演奏の象徴であるように思え、それがとても高効果のように思えるのです。

トスカニーニやライナー、あるいはミュンシュなどのごとく異常にテンションが高いこともなく、総じて非常に柔らかなタッチ。
そして少々荒いともいわれがちなコロンビア響のトーンですが、小編成なこともあって各フレーズが鮮やかに捉えられて清々しい曲に仕上がっていると思います。

とてもスムーズで、それでいてスケールも小さくなく音の広がりもあって…。
第5交響曲で「美しい」と表現したくなる演奏はコレぐらいだなぁと思う次第なのです。

しかし、それにしても1960年直前のその時代、かくもこうしてベートーヴェン第5の名演奏がたくさんあるとは…。
録音のステレオ化が確固とした技術と認められるようになって、各巨匠がこの時期、録音して次代に残すべき1番の演目として「運命」「未完成」を選び録音していった結果ではないかと思う次第です。

そういう音源群をもう少し紹介していきたいなと。
☆☆☆☆☆
posted by にこらす at 12:02| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする