2019年09月28日

マーラー: 交響曲第2番「復活」 ハーディング

雨が降りそうで降らない。
明日は名古屋城で野外オペラ鑑賞の予定です。雨だと中止…、天気予報も非常に微妙な状況ですがせっかくなら星空のもと楽しく歌劇を味わいたいなぁ。

Mahler2_Harding.jpg
https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-1914254.html

久々に向かう自宅のPC、今朝より音楽配信をいろいろを探っていたのですが、つい昨日(9月27日)の演奏会の映像配信がありました。
ダニエル・ハーディング指揮バイエルン放送響の演奏会、曲目はマーラーの交響曲第2番。
場所はミュンヘンのガスタイク・シンフォニーホールです。

このオケはクーベリックの薫陶を受けその指揮でマーラーの全集を録音、90年代にマゼールによるチクルスも経験しています。これはいわばマーラーお得意の楽団と行って良いでしょう。
そして指揮は当代きってのマーラー指揮者と言っても良いハーディングさん。
自分も生に接したことがあります(曲は第9番、オケは新日本po)。

分析するとHD画像で配信の音は128kbpsと比較的低ビットレートでの音でしたが、(常套手段)DACで96kHzの疑似ハイレゾにアップサンプリング再生すると、かなりまろやかな音質となり、十分に鑑賞に耐えるものとなります。
そして演奏は…。

やっぱり映像付きはいいですなぁ。
ハーディングさんもそれなりのお歳になられたかと思いますが、他の巨匠たちに比べるとまだまだ若手。
でも、当代を代表する巨匠のおひとりとなられるべく、着実にその実力を上げておられるのではないかと。
惜しいのは、Okka von der Damerauさんという表示でしたが、
「原光」
におけるメゾ・ソプラノ独唱の方が緊張気味であり、さらにはお声の質が曲にあっていないかなぁと。
太くて硬すぎます。もっと可憐に細く通る声で歌ってほしいのですよね。

ともかくも、映像があるとこの曲の迫力がとても感じられます。あと、裏方バンタのホルンの響きの奥行き感。
それともう一つ不満は、第5楽章主要主題のクライマックスの後のドラムロールの短いこと!!
ここだけは、マゼールや山田(一雄)さんのように、極端に引っ張るネチネチ演奏が好きです。

ともかくもこの曲、合唱合流以後の凄さ;これこそマーラー音楽の真骨頂だわね。
所要84分10秒ほど…、拍手はしっかり指揮者が手をおろしてから大喝采となりました。
posted by にこらす at 15:04| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月14日

ストラヴィンスキー: 舞踊音楽「春の祭典」ハイティンク('73)

台風も過ぎて、一時大変な暑さでしたが秋らしくなってきました。
昨夜は中秋の名月とやら、少々小さくないかなと思っていたら、本当の満月は今日の13:30とのこと。自分の感覚もまんざらではない。

Haitink_Harusai.jpg
Amazonさんのページ


さて、先週ハイティンクさんの引退を知り、その興行とでも言うべきブルックナーの演奏を聴きいたく感動しました。
のちにザルツブルグ音楽祭の模様もオランダのRadio4等に音源として公開されています。

で、氏の昔のお姿を偲んでみようかなと思った次第。
まず聴いているのは1973年、当時指揮をされていたロンドン・フィルを振った演奏でストラヴィンスキーのハルサイです。
実はコレ、LPで所持しておりました。大学に入った頃、生協の2割引きで購入した1000円廉価盤だったと思います。当時ハイティンクさんは地味〜ぃ指揮者として人気なく、新譜に近いこの音源が廉価盤化されたと記憶しています。
当時同曲は同じ廉価盤のマルケヴィッチ盤を所持しており、もっぱらそっちを聴いていたと思われ、全くこの演奏の記憶がありません。

今あらためて聞いてみると、結構いい演奏ではないですか!!
おなじみのSpotifyの高品位再生ですが、まず優秀な録音、ダイナミックレンジ広く大きな音楽が再生されます。
PC用デスクトップSPではもったいないと感じ、思わず大型システムより音を流しました。

ハイティンクさんの棒ですから、ハメを外すようなことは一切ありませんで、常に統率域内のふるまいなのですが、そこはハルサイ。
音・リズムの爆発は決してハンパなものではなく、優秀な録音・アナログ時代には見られないほどの広いダイナミックレンジと相まって素晴らしい感動をいただきました。
金管と打楽器の饗宴、楽しめましたよ。
☆☆☆☆☆

posted by にこらす at 13:53| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月07日

ブルックナー: 交響曲第7番 ハイティンク(VPO、2019年9月3日)

先週の土曜日の夜だったか、我が家に導入間もないBS4Kの番組表を眺めていたらNHK BS4Kにてザルツブルグ音楽祭の生中継をやっているのを発見しました。
ベルナルト・ハイティンク指揮ウィーンpoの演奏会でしたが、惜しくも観れたのはそのプログラム中、ブルックナー第7交響曲のエンディング近く10分ほど…。

Haitink_Proms.jpg
https://www.bbc.co.uk/events/e584mb

さすがのウィーンpoは雰囲気あるわいと眺めていたのですが曲が終わって後の聴衆の熱狂具合がハンパではない。全員スタンディングオベーションの大熱狂。
これはなんなんかねぇ、とさして違和感もなく見ていたのですが番組エンディングの解説でわかりました。
ハイティンクさんは今年のシーズンでの引退を表明されていたとのこと、最後のザルツブルグでの演奏ということだったんですねぇ。
これは最初から見たかったねぇ。

と、いうことでその音源なり映像なりネット上にないかと探していたところ、ついぞ見つからなかったです。
でもでも、その3日後の9月3日に氏はBBC PROMSに登場、全く同じ曲目でVPOと演奏会をやられていました。
その音源がBBC3にて公開されていました。
今、早速再生して鑑賞させてもらっています。

なんとしなやかな第1楽章演奏なんでしょう。これぞVPOと感じるしっとりとした弦楽器と相まって、
「何も足さない、何も引かない」
的な、す〜〜っと流れるような流麗な演奏でした。これがハイティンクさんの真骨頂なんですよね。
そして第2楽章のこの美しい主題、嗚呼…、天上の音楽でした。ワグネルチューバの絶妙なハーモニーに脱帽。

スケルツォは荒々しくない代わりに非常に気高く端正、それでいてダイナミックレンジは大きくブルックナーらしさも失わない。
マーラーはメロディラインの美しさを歌うが、ブルックナーらしさはハーモニー(大聖堂のオルガン)。

終楽章、やはり淀みなく流れるようなスムーズな流れ。まさにこのオケを振るにふさわしいスタイルと思います。例えば対極のスタイルを持つマゼールさんなんかだと失礼だけどこのオケは似合わないね(でもワタシはマゼールさんの信奉者なんですがね)。
終演後の拍手は最後の一音がなって10秒ほど経ってから…、その後すごい熱狂でした。

ザルツブルグでの映像では、おひとりでの歩行もままならないような少々痛々しいお姿でしたが、棒振る指揮姿は実にはつらつとしていて、スッと背筋が伸びておられました。

ハイティンクさんももう、90歳になられたんだ。
お歳は十分だけれど、指揮を引退されるにはまだ少々惜しい気がしましたな。
☆☆☆☆☆
posted by にこらす at 14:49| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする