2018年12月31日

ショスタコヴィチ: 交響曲第5番 デプリースト

気がついてみれば大晦日。
(千度言うが、)ジャネーの法則をまざまざと感じる師走でしたな。
けさ、月曜恒例のゴミ出しに行ったのは6時20分頃…。
温度計で見る機会がなかったけど、寒かったですねぇ。12月もクリスマスを過ぎてやっと平年並みの気候になったということなんでしょう。

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2018年最後の記事は、お気に入りの音源の発掘。
終楽章のテンポ運びが問題なショスタコヴィチ第5交響曲は、緩〜急〜緩の歩みが理想です。
すなわち、有名なアレグロ・ノン・トロッポの冒頭は巨像の歩み、そして終焉部はティンパニ強打を超勿体ぶってぶっ叩く演奏。

いままで、それに叶うものは、
・スラトキン
・オルソップ(ネット配信のライブ)
ぐらいだったのが、偶然コレを発見しました。

ジェームズ・デプリースト指揮ヘルシンキ・フィルの演奏です。日本のamazonでは検索してもヒットしませんので、日本未発売の音源かもしれませんね。「ONDINE」なるレーベルはエッシェンバッハ氏の演奏でお馴染みですけどね。

これが好みバッチリでした。
ONDINEはもともとSACDしか売っていないレーベルと思ってましたから、録音が良いのはお墨付きです。amazon.comのページによると、1994年1月発売とあるから、録音年代はその前年ぐらいですかね。

第1楽章の堂々たる歩みも立派だけど、なんと言っても終楽章。
冒頭の勇壮なテーマは「部長刑事」譲りの極遅い歩みだし、終盤もティンパニが実にかっこよく決まっていやぁ〜、これはハッピー!!
これからも聞いたことない指揮者・オケの音源にトライしたいと感じました。
☆☆☆☆☆

本ブログには何も言及していませんが個人的にはこの1年、とくに後半に整形外科的な病気(いわゆる神経痛)に苦しんだ半年だった。
でも治療の甲斐あって、なんとか無事に健康に新しい年号の年明けを迎えられそうなことに感謝の辞をもって2018年の記事の最後とします。

posted by にこらす at 15:29| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月30日

ベートーヴェン: 交響曲第9番 ミュンシュ(1958タングルウッド)

押し詰まってきました。
年末年始に必要な買い物は終えたし、車の燃料も満タンにしたし、床屋にも行ったし…。
日本人ってなんでこんなに年末に事を終えたがるのでしょうか。
「新しい気持ちで新年を迎える」
なんてことが浸透しているのでしょうか
ね。悪いことではないと思いつつ、総国民が同じ行動というのはキモチ悪いものです。

金曜(早上がり)勤務帰りにいった床屋はたまたま空いた刹那に滑り込めたけれど、昨日も今日も前を通ると駐車場がいっぱいです。
これだけは我ながらうまくやれたと…。

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今年最後の第九聴きは強烈激烈演奏。
熱血指揮者、シャルル・ミュンシュ氏が1958年8月のタングルウッドで指揮された貴重な音源です。
演奏オケののタイトルは”ORTF”フランス国立管とボストン響の両方が書かれているので合同オケなんでしょうか。

タイミングをみると、
第1楽章:14分29秒
第2楽章:09分02秒
第3楽章:15分32秒
第4楽章:24分42秒
トータル64分45秒(最後の拍手が約30秒あり)と案外まともな時間割なんだけれど、第1楽章と(特に)第2楽章の激速ぶりが際立ちます。くり返しの具合もあるけれど、このモルト・ヴィヴァーチェは激速(だと思っていた)ライナー盤が10分50秒、ミュンシュのRCA正規盤が10分30秒なんです。この9分は常軌を逸しています。
ちなみに第1第3第4楽章は正規盤のほうが速いので、トータルは正規盤が62分と。これはこれで歴代最速と言われ長らく有名だった演奏でした。

タイミングに現れるだけでなくこの演奏の激烈ぶりは鮮明です。そりゃ録音状態は非常に悪いのだけれど、現場のピリピリした空気が恐ろしいように分かる緊張感…、第1楽章では随所にミュンシュ氏の気合の声が聞けます。

第九の激烈演奏といや、フルトヴェングラーに始まり、トスカニーニやシェルヘン、レイボビッツなと面白いのがいっぱいありますが、RCAの正規盤と並んでコイツはその最右翼だと思います。終楽章の凄さは言わずもがな。

ま、今年は自然災害も多くあって、当地も台風24号でひどい目に会いました。
地球温暖化はもう予断を許さないところに来ているのに、かの国と大統領とこの国の元首には全く無頓着でおられることに憤りを残しつつ、
「スカッと爽やか」
の演奏でこの年の憂さを忘れるといたしましょう。
☆☆☆☆☆
激悪録音なんだけど一聴の価値十分。

posted by にこらす at 15:22| Comment(0) | クラシックCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月22日

ブラームス: 交響曲第4番 ムーティ

これで最終週に突入…。
お仕事の話です。
日にちの残りはもう少しありますけれども、「週末」と表現できるのもこの土日が最後なんでしょうね。

実は昨日金曜日、久々のお休みを頂いておりました。
7月から(有能)部下が難病で闘病入り、その間ずっとかれの仕事をこなして来ました、休むことは許されず…。それが、後遺症を抱えつつも今月から復帰してくれたおかげです。
年休はとてもたくさん残っております、期末まで、顰蹙(ひんしゅく)を買わない程度に消化しましょう。(あと3か月で5回程度かな)

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氏のお姿は、Facebook公式ページより。
音楽は、最近ハマっていいるリッカルド・ムーティ氏の音源。
ムーティ氏の活動の様子は、シカゴ響のWEBページに音源並びに動画が多く公開されていて、オンデマンドでいつでも無料鑑賞できるし、DLも可能です。

今はそんな中から、ブラームス3番4番のコンサート・ライブを再生しています。この曲目は日本でも黄金プログラムです。
その、第4番。
2017年12月7日の収録音源です。

このところのムーティさんの2B(ブラームス/ブルックナー)はとてもデキが良い。そりゃ、オケが素晴らしいというのもあります。
シカゴの楽団は間違いなく全米一と言っていい実力とパワーを兼ね備えています。
その礎を築いたのがフリッツ・ライナーであり、今日のヴィルトゥオーゾ軍団へと育てたのがジョージ・ショルティだったということです。
この二人の功労者無かりせば、今日の実力はなかったことは白明。ショルティのあと、バレンボイムやハイティンクが引き継いでいましたが、悪影響はなく今の実力には揺るぎがない。

で、第4番の鑑賞。
第1楽章、アレグロ・ノン・トロッポの冒頭のテーマからこの堂々とした歩み…。自分は大巨匠ワルターの演奏を思い出しました。ワルター/コロンビア響の名盤はもっと粗野なアンサンブルで編成も小さい(と思われる)が、節使いがとても近いように感じました。

第2楽章アンダンテ・モデラートはいかにもアンダンテらしいゆっくりとした歩み。やさしい温かいトーン。第3楽章アレグロ・ジオコーソは、いかにもアレグロらしい激しい疾走で始まり、優しく美しい第2主題に癒やされます。そして展開部以降、弦は嘶く。クライマックスで高らかに饗宴するティンパニがうまく集音されていないのが残念。

第4楽章のパッサカリアがこの曲の白眉。そしてムーティ氏の真骨頂がここからの変奏で。ムーティ氏のような前世紀巨匠的演奏をすることのできるマエストロはそうそう居なくなりました。
そして、中学3年であった時代、母の百貨店買い物に付き合い、アベノ近鉄で買ってもらった白いジャケット(ワルターの芸術シリーズLP)を少々思い出し、少々ノスタルジックな面持ちになりました。
☆☆☆☆☆

 

posted by にこらす at 15:24| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする