2019年08月15日

ベルリオーズ 幻想交響曲 ブーレーズ

台風通過中。
当地は時折強い雨が降りますが、現在は小康状態といった感じで曇っています。
通常よりも少々風が強いな、と思うぐらいで生活に支障がない程度なのは(西方の方には申し訳ないが)感謝すべきこと。
とにかく列島に被害なく行き過ぎてくれることを祈ります。

Boulez_Berlioz.jpg
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0771J7K3M?pf_rd_p=3d322af3-60ce-4778-b834-9b7ade73f617&pf_rd_r=2TC2EJ2818BR12TXH6YM

本日の演奏(幻想交響曲)は、ブーレーズ指揮ロンドン響の演奏。1967年録音とのことですから、ミュンシュ/パリ管の毒演奏発表の直前でしょうか。
古い時代ですがこれもなかなかの優秀録音かと思います。Spotifyでの曲目タイトルでは「ニューヨーク・フィル」となっているのはなんででしょう。

常にクールな印象のブーレーズですけれども、この演奏も基本スタイルはそんな感じ。
同じロンドンのオケでも昨日のフレモーさんの演奏に比べれば、スケールの強大さで少し及ばないね。

その分、「断頭台への行進曲」の導入での入魂具合がハンパないよ。
オドロオドロした空気の中、極遅テンポで歩む行進曲は雰囲気たっぷりで、これだけでこの音源を聴く価値はあるでしょうな。
金管と太鼓系の鳴りはもっとほしいけど、チューバのドロドロなどの雰囲気は高効果でしょう。
(珍しく)リフレインも行っていて、効果バツグン。この楽章だけならばマイベスト。

終楽章も非常にユニーク。テンポのアップダウンが少なくインテンポなのはかえってそれが不気味に感じられたりして…。
鐘は妙にリアルだけど、演奏用に鐘なんでしょうか。
「怒りの日」もテンポを変えず妙に不気味、テーマを受ける金管楽器が少々優しすぎる。
「魔女のロンド」以降もインテンポを貫き、これはいい感じ。遅いテンポが怖さを持っている。
終盤は少々迫力足りないかな。

学生時代から存在はしっかり知っていたが、一度も接しなかった演奏ながら素晴らしい雰囲気でした。
☆☆☆☆★

さて、明日より大阪帰省です。
posted by にこらす at 13:27| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月14日

ベルリオーズ: 幻想交響曲 フレモー

今朝、断続的にすごい雨でした。
台風の影響なんだけれども、今はその雨が上がってスッキリ晴れています。でも、その青い空の雲を見ていると、ものすごく速く流れているように見えます。これから風雨とも強くなってくるんだろうねえ。

幻想_フレモー.jpg
https://ml.naxos.jp/album/CC-1001

今日聴いているのは、ルイ・フレモー指揮ロンドン響の幻想交響曲です。
フレモーさんといえば、つい2017年までご存命であった名指揮者、長らくモンテカルロ歌劇場管弦楽団の指揮者であった時代が有名です。
その、モンテカルロ歌劇場管弦楽団との幻想交響曲もスタジを録音があってLP時代に何度かおなじみだった音源かと思います。

今朝は、まずそのモンテカルロ歌劇場管弦楽団の演奏を聴いてみた(1960年?)のですが、これがなかなか秀逸な演奏で、非常にノーブルで味わい深いフランスの指揮者フランスのオケならではの演奏と感じました(正確にはオケはフランスではないが、フランス語圏)。

でも、フレモーさんはもうひとつの音源がありました。
1989年にロンドン響を従えた演奏です。Spotifyではこのジャケットで出ていました。

♫♪
デジタル録音でしょうかね、非常に深い響きです。
非常に流麗で優美な第1楽章、第2楽章の流れるような美しさも、モンテカルロ時代の演奏の延長線上とも言えそうです。

第3楽章も流麗で、派手さはないが中盤のドラムなど、非常に力強い迫力でした。
断頭台への行進曲は、思った以上に迫力があって、太鼓系の迫力は凄まじいですし、受ける金管も派手です。
行進曲自体は、ミュンシュのようなおどろおどろしさはなくて、やたら派手で豪快な打楽器と金管はスッキリ爽やかの後味良の演奏でした。
リフレインなし。

終楽章も迫力たっぷり。ホールの残響最高で、素晴らしい録音効果。
「怒りの日」も明るいですな。
終盤にかけては、これまた太鼓系の大迫力に痺れます。

ロンドン響というパワーのあるオケを振ることができてなし得ることができた佳演と思います。
ぜひ大音響で聴きたい。
☆☆☆☆☆
posted by にこらす at 12:52| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月12日

ベルリオーズ: 幻想交響曲 プレートル

9連休のお盆休みに入って、一昨日昨日となかなか忙しい序盤でした。
大阪のお墓参りは台風の接近のためずっと後にずらして16日以降ということにいたしました。
もうお盆は終わっているけれど、行ってあげることが大事かな。

Fantastique_Pretre.jpg
https://www.discogs.com/ja/Berlioz-Georges-Pr%C3%AAtre-Boston-Symphony-Orchestra-Symphonie-Fantastique/release/6257543

で、連休最初に聴く音楽は、幻想交響曲です。
理由はないけれど、昨夜夜中に目覚めたときに、この曲の演奏を色々聴いてみようかなと。それもフランスの指揮者の手になる演奏を。
ということで今朝早く起きて、ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の劇速クール演奏から聴いていました。
目の覚めるスッキリ演奏でしたよ(音量上げることができたらもっと良かったけどね)

記事に上げたい2つ目の音源はこの演奏です。
ジョルジュ・プレートル指揮ボストン響。これは70年台、RCAの1000円廉価版シリーズで売られた音源でしたね。自分はコレに接する機会がなかったようです。

♪♫
1969年のスタジオ録音、これはなかなかの入魂演奏です。
それもそのはず…、このオケはかのシャルル・ミュンシュの薫陶を受けていた時代の直後であって、パリ管創設直後の爆裂演奏も知った後の演奏です。そりゃ入魂しますでしょう。

堂々としていて重厚な響き、どっしりとした重いテンポは、今朝聞いたパレーの演奏とは対極なのでしょう。
第1〜第3楽章の重苦しい感じは他の演奏では経験したことのない音運びです。

断頭台への行進曲は冒頭の太鼓の音が素晴らしい効果。そして強烈な金管の対比の素晴らしさ。
メインのマーチはミュンシュ/パリ管の演奏ほどではないけれど、チューバの咆哮がいい効果を上げて雰囲気はタップリです。
これはやっぱりプレートルさんもミュンシュのレコードを聴いてそれに倣っているのではないかと思います。

終楽章、これは打って変わって疾走します、劇的に変化…。
鐘は音程付きの鐘で雰囲気を壊さない。
「死の舞踏」はいいけれど、それに続いての疾走は前半の重い充実と比べて少々軽くなった感じがして損しているなあ、という感じ。ここでミュンシュと差をつけたかったのかね。

終盤に向かってはいい感じで盛り上がるけど、楽章全体を通しては曲の前半に見た重厚な奮起を大事にしたかったと思う。
☆☆☆☆
posted by にこらす at 14:33| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする