2018年05月19日

ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 佐渡裕

なんとなくまた1週間が過ぎて…。
ほんのひとつき前は、この週末にゴルフトーナメント観戦に行く計画をしていました。
しかし、春先〜5月連休辺りに腰(正確には臀部)の筋肉痛めたために早々に断念していました。(歩かないといけないからね)
今日の天気を思えば、行くべきだったかも知れない。
でも明日は久々に家人と映画鑑賞の予定です。なんでも、この歳になるとふたりとも1000円で鑑賞できるらしい。

YutakaSado

閑話休題。
聴いているのはネット上で見つけた音源。
オーストリア放送で今朝早く放送されていたもので、今もオンデマンドで聴くことが出来ます。

5月6日、ウィーンのムジークフェラインでの演奏会の模様。
佐渡裕指揮トンキュンストラー管弦楽団のキャストで、ショスタコーヴィチの交響曲第5番を。
ちなみにこの演奏会の前半曲は、庄司紗矢香さんをソリストに迎えて、

バーンスタイン:
「オン・ザ・ウォーターフロント」交響的組曲
ヴァイオリン、ハープと弦楽オーケストラのためのセレナード

というもの。
佐渡氏の師匠格のバーンスタインの楽曲とその師匠がお得意とした、「タコ5」の組み合わせ。特にショスタコーヴィチは佐渡氏のお得意でもあるのでしょう、こんどの日本公演でも演奏曲目になっていると思います。そう、かのベルリンpoデビューのときもこの曲でしたっけ。

演奏は、実に歯切れよく、元気いい。
師匠のバーンスタインの演奏音源は主に2種類あると記憶しますが、それらと動傾向の溌剌とした明るい表現で、第3楽章ラルゴにしても、弦の美しさが際立って、曲のもつ陰鬱な情景はサラリと排除したかのようなクリヤな音色に唸らされます。

くだんの終楽章は冒頭、師匠ばりの疾走で、パターンは酷似しています。
これは自分の好みではないけれど(最近聴いたビシュコフ/VPOの演奏がベスト)、荒々しさく感情の爆発が表現されてこれは徹底されていてよろしいかと思います。
終焉部はやや遅〜太鼓遅のタイプでこれもバーンスタインと同じく、ここは非常にカッコイイ。
拍手は最初弱めだが徐々に盛大に〜ブラボー、これはウィーン聴衆。
☆☆☆☆

 

posted by にこらす at 14:41| Comment(2) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月13日

シベリウス: 交響曲第2番 セル~1970年東京文化会館

我が家に3台ある車関係で出入りがあって、その関係で昨日は遠くへドライブがてらランチに出かけたり、その後は馴染みのショップでオーナーとクルマ談義したりして、とても楽しい時を過ごしました。
結論: やっぱり旧車は楽しい。
70年代、自分が大学生だったころ憧れたスポーツ車がレストアされて当時の姿を蘇る様を見ていると(自分の車ではないのですが)、自然とワクワクするものです。乗ってみたいなぁ。

Szell1970Tokyo

さて、雨の日曜日、隣家への音漏れがありませんから通常より音圧を上げて鑑賞しましょう。

今日聴いて素晴らしいと感じたのはこの音源。とは言ってもCD音源ではなくて、オハイオ州クリーヴランドのラジオ局にあるクリーヴランド管弦楽団のオンデマンド放送から。

アナウンスによると1970年5月22日、東京文化会館でのライブ演奏で、それはまさにこの写真のCDと同じ音源なのですが、コイツはNHK-FMによる生中継のテープと思われます。NHKのアナウンサーの曲目紹介もしっかり披露されていますし、楽章間の会場のザワザワも聴けます。即ち未編集音源ということ。

ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による初来日演奏の模様で、曲目は、

WEBER: Oberon Overture
MOZART: Symphony No. 40 in g, K. 550
SIBELIUS: Symphony No. 2 in D, Op. 43
BERLIOZ: Rakoczy March

というもの。おそらく最後のラコッツィ行進曲はアンコールでしょう。大阪万博にからんで招聘された指揮者/オケの演奏会だったと記憶します。

で、メインプログラムはシベリウスなんですが、説明余地なく、筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい演奏。見知りもしない極東の都市での一期一会の演奏会であったにもかかわらず、この完成度の高さ、このオケ独特の研ぎ澄まされたアンサンブルは一発の生演奏でも驚異の完成度を見せ、
「ザッハリヒ」
と(芳しくない)イメージを持つジョージ・セル氏の醸し出す音楽が、レコードセッションとはかなり違った、熱狂と即興性を兼ね備えた、極めて熱きパフォーマンスであったことを如実に物語ります。
エンディングの偉大さに脱帽。
録音状態も上々でした。
☆☆☆☆☆

セル氏はこの約2ヶ月後、亡くなられているんですね。それから言っても貴重な音源であった。
モーツアルト第40番もお見事。

posted by にこらす at 14:39| Comment(0) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

チャイコフスキー: 交響曲第5番 ヤルヴィ

連休最終日。
今回の連休は長すぎです。贅沢を言ってはいけないのかも知れませんが、ダレとる。

そして明日明後日のことを考えると陰鬱になりますよ。明日は朝一からフルスロットル(とは言えずとも8割ぐらい)の疾走を求められるのです。
お休みをくれるのはいいけれど(何でも無い)週半ば平日などにくださると嬉しいのだが。

日本人はとにかく統一行動をやりたがる。朝のラジオ体操、朝礼、決まった時間にお昼休み、そして盆暮れGWの連休…。
日本中の人が一斉に休んでいては(何処も人が一杯で)ヴァケーションにも何にもならない。

image

Facebookでふとしたことからヤルヴィ氏の話題になって、
「ヤルヴィさんと言えばパーヴォ」
ということだったんだけど、ところでパーヴォ氏はパパを超えたんでしょうか??
自分の場合その音楽に対する興味度では、パーヴォさんよりパパ; ネーメ・ヤルヴィさんのほうがずっと上の存在のままなんです。

で昨日、ネーメ・ヤルヴィさんの指揮するブラームス(交響曲第1番、オケはエストニア国立響)を聴いたわけ。これが仰天モノ!!

第1楽章の冒頭のテンポ、ホントに再生装置(PCなんだけど)が壊れたと思いましたよ。ホント、ちょうど33prmのLPを45rpmで回した感じ…。
でもそれが現実の演奏だったんだね、それが所謂ネーメ氏の個性。オケが壊れそうだった。
そういや、マーラー6番なんかでも同じように強烈な個性を放っていたな。
Spotify検索の中には同じくブラームスの交響曲全集があって、こちらのほうはオケがロンドン響。第1番の演奏は至極マトモなテンポでオーソドックスな音作りだった。
どちらがいいと言えないけど、ネーメ氏凄いんです。

で、今日はチャイコフスキーを聴いてます。
第5交響曲はオケがエーテボリ響(録音は2002〜2005年とのこと)。BISの優秀録音。

蓋しこれは名演でしょう。
奇をてらうことは無いかもしれないけれども、正攻法でもよろしい。
第1楽章アンダンテ、とっても陰鬱に暗く始まる。クラリネットの音色が良い。弦の「泣き」が切ない…。
第2楽章アンダンテ・カンタービレは甘く切なく、美しいホルン

第3楽章のワルツも急がないでしっとり歌う。強弱の表現が絶妙の頃合い。
白眉の終楽章はカラヤン(1971)の重厚さ、モントゥーの貴高さがお気に入りなのですが、コレも十分なインパクトを持った佳演と言えます。再現部へ至る加速とティンパニの爆発に心奪われコーダに向かって突き進む。「運命の動機」を吹くラッパの勇壮なこと。
長めの休止を置いて、凄くカッコいいコーダ。
最後の3音が最高!
☆☆☆☆☆

posted by にこらす at 14:58| Comment(3) | ネット音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする