お彼岸が近づいて、流石に秋の息吹も感じられるようにはなってきたもよう。でも最高気温は未だ連日30℃を超え、該当日の記録を更新中とか。
温暖化は明白なのだけれど、CO2排出が本当に原因なのか・・・?
温暖化は明白なのだけれど、CO2排出が本当に原因なのか・・・?
自分は(努めた企業で)そのCO2排出削減に関する技術リサーチ、技術開発を行ってきたけれど、その経験あるも、最近は少々あきらめ気味というか…。
地球の温度上昇は各地での干ばつや山火事を生み、それ自体がCO2排出に拍車をかけています。
そしてU国での戦争。
戦禍は農業行動を差し止め、広い大地での耕作によるCO2吸収を妨げています。そして、戦闘による爆弾・・・>爆薬のTNTは化学式C7H5N3O6であって、爆発の連鎖反応自体ではCO2排出はあまりないらしいのですが、放射する熱により爆薬自体の炭素だけでなく、周辺の有機物をも焼くつくしてしまいます。
戦争によるCO2排出については言及があまりなされていないと思いますが、正直かなり膨大なものと想像されます。
ここ数年コロナによって人の行き来が途絶えて、運良く輸送物流由来のCO2排出が大幅減少となってきていたというのに、たったひとりの独裁者のせいで…。嘆かわしいことだ。
閑話休題
連続聴きしたくなったマーラー1番の話題を進めましょう。これにあたっては、お気に入りのデジタル録音を数種確認済でして、それが、
・セーゲルスタム/デンマークRSO
・ガッティ/RCO
・マゼール/フィルハーモニアO
・エッシェンバッハ/ベルリン・ドイツSO
・テンシュテット/シカゴSO
でありました。いずれも巨匠的、マーラー独特のねちっこさを湛えた重い演奏たちでした。
でも今回は、そういうのではなく、マーラー演奏の黎明期というか、1950年代から60年代なかばまでの演奏を追ってみようかと思ってます。
まずは、同曲初のステレオ演奏として有名な盤。
ジョン・バルビローリ指揮ハレO、1957年録音の演奏です。
この演奏は、Pye原盤のテイチク廉価盤LPを所持しており、もちろんCDも持ってます(Dutton盤)。現在はEMI系の他の演奏と一緒にワーナー盤として入手可能なようです。
弦楽が非常に頼りなく、音が揺れるオケですが、深いポルタメントと揺れるリズム、第1楽章のクライマックス、ファンファーレ後の強烈な追い込みと大きなタメ…、とにかくこれに痺れまくりです。凄いエネルギーの爆発は、オケの器量と録音技術が良ければさらに仰天のパフォーマンスであったことでしょう。
非常に遅いテンポの第2楽章、力強いテンポ運びで歌うリズムと、中間部での甘〜いポルタメントの表現。弦のピッチは荒いがなんか逆に独特の風情があるな。
第3楽章も、笑み言えぬ不安定なコントラバスのソロ。
揺れる弦のピッチはここでも不思議な雰囲気を醸して良いよねぇ。中間部での甘い、甘〜いポルタメント!泣けるなぁ。
終楽章、冒頭の爆発も見事、凄いエネルギーの放出にまた痺れますが、最新録音ならもっと。大太鼓凄い。
白熱度、緊迫度、エネルギー放出度においてこの演奏にまさるものはなかなかないでしょう。やっぱりバルビローリ凄い。
中間部の弦はロマンチックにすすり泣いている…。
終盤への追い込みも強烈で、凄いエネルギーの爆発! 頼りな気味なオケが必死についていく様がありありと浮かびます。
まさに青春の情熱のほとばしりを歌ったとでも言うべき、素晴らしき演奏でした。
この曲を聴き始めた当時、兄の所有も併せて3種のレコードが我が家にはありました。当時の自分的にはワルター、バーンスタインの名盤を差し置いて、圧倒的にこの演奏がベストでした。